23回目のフクユメ。
ゲストスピーカーは、丹波篠山市で「笑顔つながるささやまステイ」や「みんなで減災し隊」などの活動を通じて、防災や被災地支援等に取り組まれている中村伸一さん。
災害や被災地について正しい理解・知識をより多くの方に持ってほしいと願う中村さん。
トークの中でも多くのことを教えていただきました。
例えば、東日本大震災で甚大な被害を受けた福島県で採れた食材や作られた商品を敬遠することについて「風評被害だから買っても大丈夫」「買って支援してあげよう」で安易な善意で片付けてはいけないと中村さんは言います。
確かに基準値以下の汚染レベルかもしれないけれど、その基準値は震災後に大幅に引き下げられたものであって絶対に安全とは限らない。
「風評被害」で片付けて、今なお放射能汚染下で暮らす方々の恐怖や不安に目を向けないことこそいけないことと言います。
遠く離れた無知な私たちの善意が、被災地で苦しむ方の問題の根本的な解決になっていないことにも冷静に目を向ける必要があるのだと痛感しました。
他にも、今なお多くの放射能汚染土の最終処分方法が定まらず、「仮置き」として放置されていること。熊本地震の起こる確率は「30年以内に0.9%」だったということ。様々なことを教えていただきました。
いつどこで起きてもおかしくない災害、それ自体を防ぐことは難しいですが、
事前に備えることはできる。
その必要性を強く感じるトークでした。
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