第10回目のフクユメ。ゲストスピーカーは福知山公立大学の浅井ゆうみさんをお呼びして、自身が行っている活動やその中で感じた疑問と今後の目標について話していただきました。
地域課題を自分の興味のあることや専門分野(=X)で考え、プロジェクトを大学生と地域住民が主体となって行われている京都Xキャンプ与謝野など地域に入って、積極的に活動している浅井さん。
その中で、自身が好きなデザインと農業などの一次産業の関係について、「デザイナーは売れない商品を売れる商品にReデザインすることが唯一の答えになっていて、農業の本質的な課題を解決できていないのではないか」と、農家とデザイナーのやってもらう、やってあげるの関係性が、まちづくりだと賞賛されていることに疑問を持ちました。また、現在のまちづくりについても「経済的なものさしで測れる価値ばかりが評価されている」「未来像は語られず、課題の列挙ばかりとなっている」現状についても疑問を持ち、活動をしています
そんな浅井さんの夢は、「自分が高齢者だと言われる時代になったときをイメージして町や産業との関わり方を、まちのためではなく、自分のためにデザインすることが重要なのでは」と考え、一次産業とデザインの両方をしっかり理解した「一次産業デザイナー」になることです。
自分が地域で活動している中で感じた疑問と向き合い、将来を見据える浅井さんにただ流されて日々を過ごすのではなく、疑問と向き合う大切さを改めて感じるフクユメでした。
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